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カイコの先生に会ってきた

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日本でもっとも研究がすすんでいる昆虫といえばカイコ。それはそのはず、その昔はめちゃくちゃ儲かる業界で、国を挙げて研究してきたから。

 

今日はそんな過去の遺産を紹介する博物館に行ってきた。なんとカイコの品種改良に詳しい人の解説付きだ〜!

 

聞いた話を自分はすぐ忘れてしまうので、クワガタブリードにも参考になりそうな話はここでまとめておこう。

 

  • カイコも様々な品種(血統)がある。
  • カイコは選別や掛け合わせを繰り返すことで、丈夫に育ち、より大きな繭を作るように品種改良(血統づくり)されてきた。
  • やがて、遠い血を掛け合わせると良い子供が産まれやすいことに気づく(明治時代)
  • 逆に、兄弟同士のインブリードでは明らかに弱く、悪くなっていく。(クワガタと一緒だね)
  • そこで、政府は国内繭の品質低下を防ぐため、一般農家(飼育者)が勝手にカイコの採卵(ブリード)をしてはいけないという法律をつくる。知識がある人だけが戦略的にブリードして良いのだ。
  • 研究者は様々な組み合わせを試した結果、掛け合わせると相性の良い血統をいくつか発見する。
  • その結果、世に出回るカイコはほぼ全てが1代交雑種(クワカブ業界的に言うとCBF1)となる。
  • その後、より高度な掛け合わせパターンも一般的になり、2代交雑種が使われるようになる。(例:安定した大型血統であるABCD血統を作りたい場合、両親はAB血統×CD血統である。この両親を作るためには、それぞれA血統×B血統とC血統×D血統のブリードが必要。)
  • ここで疑問が生まれる。ブリードの元となるA血統〜D血統は、どうやってその血統を保っているのか。だって、ずっとインブリードしていたら血が濃くなって悪くなる一方でしょ。
  • 答えはこうだ。A血統と言っても何十匹も飼育していて、血が濃くなりすぎないようにバランスをみて掛け合わせていく。
  • もちろんA血統の中でも良い繭からイマイチな繭まで、個体差がある。
  • しかし、親種を選別する際、良い繭を作る子ばかり選ぶと、必ず血統が弱くなっていく。だから良い個体とそこそこの個体を組み合わせてブリードし、血を保っている。

 

 

なるほど、おみそれしました。

 

繭の大きさを競うカイコと、体長そのものを競うクワガタでは多少解釈が異なる部分もあります。

また、カイコの品種改良は長期間での平均値を上げることが目的ですが、クワガタは突発的でも最大値を超えるのが目標という違いがあります。

しがし、同じ昆虫のブリードとして参考になりました。

 

 

あざっしたー!

 

 

 

 

まとめ→やっぱり補強って大事なんだな〜(^q^)!!!