日本人と虫
世界の富豪や快楽主義者が動物を集めるってのはよくある話だけど、子供は誰しもが虫を飼うって文化があるのは…確かに日本人だけかも。
そんな日本人に興味を持った虫好きアメリカ人女性によるドキュメンタリー映画です。
いい映画でした。
我らが富士山のTOP GUN店長も出演しています。芝川のタケノコ王も出ています。
邦題は「かぶと東京」ですが、英題は「Beetle Queen Conquers Tokyo」。
チラシがかっこいいです。
この映画に影響を受けてちょっと調べてみたら、虫を飼う日本人のルーツをこのように紹介しているページがありました。
平安時代にはすでに虫をカゴに入れて愛でる(=飼う)文化があったようです。愛でるのは貴族中心で、そのほとんどが秋の鳴く虫だったようですが、蛍ももしかしたら飼っていたかもね、「ゲンジホタル」って言うくらいだから。
その後、江戸時代には「虫売り」を商いとする者が現れたそうです。神田須田町に住む越後生まれの忠蔵という人物が最初だと言われているようです。やっぱり売るのは鈴虫などの鳴く虫が主流だったようです。
(浮世絵に描かれた「虫売り」ぐんま昆虫の森企画展より)
その後、虫は採取するより繁殖した方が早いと言うことで、ブリードがなされていったそうです。
(江戸時代のスズムシの飼育本「鈴虫之つくり様」ぐんま昆虫の森企画展より)
…その後長い時間を経て、令和の時代に我々はオオクワガタを飼育しているわけです。なんだか虫飼いの歴史を知ると、クワガタのブリードって高尚な趣味に思えてくるね。