東京大学総合研究博物館『珠玉の昆虫標本』
国立科学博物館のアカデミックな風に感化された私は、上野駅でたまたま東京大学行きのバスに出会い、乗り込んでしまいました。
東大の敷地にはじめて踏み入りました。敷地内の人は、売店のオバサマから大学病院に通うジッサマまでみんな賢く見えます。
この猫に至っては、見下されてる気さえします。
自分も一応地方大学の生物学科卒なのですが、ここに通う人とは反するおちこぼれ大学生活が恥ずかしく感じます。
自分もこんな池で、瞑想しながら日本の将来や科学の進歩にでも想いを走らせてみたかったもんです。
さ、気を取り直して向かったのは、大学付属の博物館。このクォリティで無料です。天才は気前が良いので気持ちいいです。
“しゅぎょく”の昆虫標本
江戸時代からこれまでの昆虫標本がずら〜り。しゅぎょ〜い!
これが日本最古(江戸時代)の標本とのこと。
この頃は爬虫類も蝙蝠も、獣以外は“むし”です。ほら、漢字に虫ってあるでしょ。
古そうなカブトの標本。
サナギとかどうやって乾燥させたのよ。
これまた古そうなクワガタ標本。
真ん中のデカいのが、オオクワ。
ラベルを読むと、hopeiとありますね。
オホクハガタって表記も面白い。
こちらは別の標本箱から。
昔ながらの形の悪いオオクワです。私は好きです。昔ながらの中華そばみたいで。
東京都産のオオクワです。1939年採取ってことは戦前か…。
こんな感じで素敵な空間でございました。
もっと標本見たい人は、現地に行って見てね。
今回は2件の昆虫展示を見に行きましたが、この他にもあちらこちらで昆虫関連の展示が行われています。とても行ききれない。
これはかつての昆虫ブームがまた盛り返しているようで嬉しい限りです。