クワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定したらしいよ
名古屋大学と北海道大学含む研究チームがクワガタムシの大顎を形作る遺伝子を特定したそうですね!
っと言っても2017年2月のことです(笑)、今頃記事を見つけて喜んでいます。
(Gotoh et al. 2017プレスリリースより引用)
概要は以下のとおりです。
- クワガタの大顎を形成に関わる遺伝子が3つ特定された。
- 遺伝子の名前はaristaless(内歯の形成に影響)、dachshund(大顎全体の形成に影響)、homothorax(内歯の形成に影響)。
- いずれも一般的に昆虫の肢の形成に関わることが、既に知られている。それぞれ肢の先端部、中間部、基部の形成に必要な遺伝子。
- 肢におけるこれらの遺伝子の働きは、クワガタにおいても他の昆虫と同じ。更にクワガタでは、これらの遺伝子の肢における働きは変えないまま、発達した大顎の形成にも「使いまわしている」と考えられる。
ふむふむ、面白い。
クワガタの生物学的な研究って進んでるのね。
私のクワガタブリードの目的はあくまで体長の長いオオクワを作ることですから、体長の多くを占める大顎の形成の話は無視できません。虫だけに。
ま、この発見を知った私がブリードにどう活かせるかっていうのは聞かないでね(^_^;)
強いて言えば、親種選びの際にこんな遺伝的背景も知っていれば参考になるかもね〜程度。
お遊びレベルですが、そういうことに想いを馳せらせるのが趣味の醍醐味。
更に論文を掘り進めていくと、面白いお話が出てきました。
紹介すると長くなるのでまた次回。
今日はここまで。